あなたがずっとそばに居てくれたらどれだけ幸せで、どんなにうっとうしいだろう
それはときおり消えてしまうけど、でも確かにそこにある。あなたがいても居なくても。
あなたのそばであなたのコトを考える。晴れた公園で手をつなぎ歩きながら。
あなたの居ない場所であなたを想う。帰り道のコンビニで明日の朝食を探しながら。
あなたが居ない場所であなたを忘れてしまう。お気に入りの美容師に髪を触られながら。
あなたと一緒に居てあなたを消してしまう。ほてったカラダを夜風で冷ましながら。
きっとあなたもそう。私がいる時間、居ない時間。あなたの前からも心からも。
だから私たちは確かめ合う、大切な約束のように。
そしてすぐに忘れてしまう。忘れてはまた確かめ合って。私たちはそれを繰り返す。
あなたがずっとそばに居てくれたらどれだけ幸せで、どんなにうっとうしいだろう。
あなたが声も届かない遠くへ行ってしまったらどんなに悲しくて、どれだけ平穏だろう。
それはときおり消えてしまうけど、私たちの間にある。そばにいても居なくても――――。
(2004年10月、「Tricolore(恋愛における7つの症例)」フライヤーコピー全文)
それはときおり消えてしまいそうで、でも確かにそこにあって。
あなたがいる間とそうじゃない時ではまったく違うときもあって。もしかすると消えてしまっているのかもしれないとも思う。あなたがいてもいなくても。
あなたのそばであなたのことを考える。誰もいない自分の部屋であなたのことを考える。電車の中吊りを眺めながら。通り雨が過ぎるのを待ちながら。あなたがいないところであなたを消してしまう。あなたと話をしながらあなたを消してしまう。仕事場で打ち合わせをしながら。買い物で店員の声を聞きながら。駅の帰りのコンビニで明日の朝ごはんを探しながら。
きっとあなたもそうなんだろうと思う。私がいる時間、いなくなる時間。あなたの前からも心からも。
何度も確かめ合って、でも忘れて。私達はそれらを繰り返す。
あなたがずっとそばにいてくれたらどれだけ幸せで、どんなにうっとおしいことか。
あなたが声も届かない遠くへ行ってしまったらどんなに悲しくて、どれだけ平穏なことか。
それはときおり消えてしまうけど、でも私達の間にある。そばにいてもいなくても。(2004年12月、上記改訂:未発表)